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第1位・函館山

3 観光行動の見通し

第1

計画策定の趣旨第2

観光の現況と課題第3

計画の基本方針第4

施策

観光は本市が誇る産業の一つであり、今で は、全国でも有数の観光都市と言われるまでの 発展を遂げ、国内において、函館=観光都市とし てのイメージが定着するまでに至っています。

しかし、一口に観光振興と言っても、交通、

飲食、物販、宿泊など、多岐にわたる産業が複 雑に関連していることから、観光客の増減だけ では、その成果を的確に把握することは難し く、様々な角度から本市の観光について評価・

検証することが必要です。

とりわけ、本市において観光振興を進めるこ とのメリットを明確に示すためには、本市の産

業構造の特性を踏まえたうえで、観光がどの 程度地域経済に影響を与えているのかを客観 的に把握する必要があります。

ここでは、公益社団法人日本観光振興協会 が行った調査結果をもとに、本市における観 光の経済波及効果について、明らかにします。

なお、前計画では、北海道が作成した渡島 支庁管内における産業連関表を基に推計して いましたが、本計画では、本市独自の簡易版 産業連関表を作成した上で推計を行っている ことから、前回よりも精度の高い推計結果が得 られています。

■経済波及効果の算出方法

本市における観光による経済波及効果について、函館市内での観光消費額(①)およびその消費額が どの産業にどの程度波及しているかを表す産業連関表(②)の2つを用いて推計しました。

算出方法および算出結果については、それぞれ以下のとおりです。

①観光消費額

平成24年度観光アンケート調査結果によって得られた観光客の消費単価(表1–1)に、平成24年 度の来函観光入込客数(表1–2)を乗じて算出しました。算出結果は表1–3のとおりです。

●表1-1 観光客の消費単価(平成24年度)

●表1-3 函館市の観光消費額推計値(平成24年度)

●表1-2 来函観光入込客数(平成24年度)

宿泊客単価(A) 日帰客単価(B)

宿泊費 12,417

土産購入費 8,019 3,167

飲食費 6,306 3,917

市内交通費 1,625 392

その他(入館料、体験料等) 1,201 1,833 総消費額(計) 29,568 9,309

宿泊客数(C) 日帰り客数(D) 合 計 2,991.2 1,510.0 4,501.2

宿泊客による観光消費額(E)

(A×C) 日帰り客による観光消費額(F)

(B×D) 観光消費額

(E+F)

宿泊費 371 371

土産購入費 240 48 288

飲食費 189 59 248

市内交通費 48 6 54

その他(入館料、体験料等) 36 28 64

884 141 1,025

(単位:円) (単位:千人)

(単位:億円)

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施策

■経済波及効果の推計結果

以上の結果をもとに、本市における観光による経済波及効果を推計したところ、以下のとおりと なりました。

●生産波及効果

 (観光消費額+一次波及効果+二次波及効果)

平成24年度に函館市へ訪れた約450万人の観光客による観光消費額については、1,025億円 という結果が得られました。

観光客が市内で物を消費・購入することで、売り手側には原材料等を調達するための需要が発 生しますが、先述の産業連関表による試算によると、その効果額は327億円であると推計されます

(=一次波及効果)。

さらに、それらの生産を通じて、雇用所得が増加することで、家計による消費支出が喚起され、さ らなる波及効果が生まれますが、産業連関表をもとにした試算によると、その効果額は178億円で あると推計されます(=二次波及効果)。

これらを合わせた生産波及効果の合計額は1,530億円となり、本市における観光消費額1,025 億円に対して、1.49倍の生産誘発効果があるとの推計結果が得られ、前計画で推計していた生産 波及効果の倍率(1.41倍)よりも高くなっていることが明らかとなりました。

371 24 105

75 4

127 79 30 34 1

観光 波及効果

産業 1,025

億円 178

億円 7 45 25

波及効果 波及効果

3

327億円

4

の 30の 1 2 41 25

●観光消費から波及する経済効果のイメージ

②函館市産業連関表

市内に所在する事業所へのアンケート調査の結果をもとに、簡易分析用の産業連関表を作成し たところ、各産業への波及効果は、以下のとおりであることがわかりました。

この結果から、観光が広く様々な産業へと波及していることが、具体的に明らかとなりました。

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施策

【産業連関表とは】

一定期間(通常一年間)において、財・サービスが各産業部門間でどのように生産され、販売されたかについて、行列(マト リックス)の形で一覧表にとりまとめたものです。

ある一つの産業部門は、他の産業部門から原材料や燃料などを購入し、これを加工して別の財・サービスを生産し、さらに それを別の産業部門に対して販売します。購入した産業部門は、それらを原材料等として、また、別の財・サービスを生産しま す。このような財・サービスの「購入→生産→販売」という連鎖的なつながりを表したのが産業連関表です。

産業連関表の仕組みを利用して、ある産業に新たな需要が発生した場合にどういう形で生産が波及していくのかを計算す ることができます。

函館市の水産加工業を例として考えてみると、観光客が増加し、飲食やお土産の購入などにより水産加工食品に対する需 要が増加した場合、水産加工業は生産を拡大します。水産加工食品を生産するためには魚介、包装材料、調味料など数多くの 製品(原材料)が必要となります。次に魚介を収穫するためには船(造船業)や餌も必要となります。

一方、生産活動が盛んになれば、そこで働く労働者の所得も増加し、それは新しい消費を生むことになり、需要の増加に繋 がっていきます。

このように、経済活動は、産業相互間あるいは産業と家計などの間で密接に結びつき、互いに影響を及ぼしながら営まれて います。

このような経済活動の状況を、さまざまな統計データを使って一覧表にしたものが「産業連関表」です。

綠業  業 飲食料品

(水産食品)・・・・・・・・

(A) 消費

(B)

綠 業 飲食料品  業

(水産食品)

計(D)

用者所得 営 業 紭

計(E)

市内生産額 D E

供給部門

需要部門 中間需要(原材料) 最終需要

(C)

生産額市内 A+B-C

入︵

生産物の販路構成(産出)

生産物の費用構成︵投入︶

関連産業

観光 の 市内

の の

新たな

※観光客の増加による経済波及効果のイメージ

※産業連関表の構造

産業連関表を縦(列)方向に見ると、財・サービスの生産にあたって投入された原材料及び粗付加価値の構成が示されており、横(行)方向に見ると、生産さ れた財・サービスの販売(産出)先の構成が示されています。

・中間需要: 生産活動の結果、生み出された各産業の生産物が、自・他産 業の原材料や燃料などの中間生産物としてどれだけ販売さ れたかを示す販売額のことです。

・中間投入: 各産業が財・サービスを生産するために必要となった原材 料・燃料等をどの産業からいくら購入したかを示す中間生産 物の購入額のことです。

・移 輸 出: 市内事業所および個人が、市外に対して行った移出および輸 出のことです。市外居住者が本市内で消費した分も含めます。

・移 輸 入: 市内事業所および個人が市外から購入する財・サービスの 移入及び輸入です。市内居住者が市外で消費した分も含め ます。

・粗付加価値: 生産活動によって新たに付加された価値のことです。した がって、家計外消費支出、雇用者所得、営業余剰、資本減耗 引当、間接税及び補助金(控除)から構成されます。中間投 入に粗付加価値を加えたものが市内生産額になります。

・最終需要: ある産業が、最終的に消費される財やサービスをどれだけ 家計などに販売したかを表し、また、次のような関係が成立 しています。

(最終需要の合計―移輸入の合計=粗付加価値の合計)

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施策

●付加価値波及効果

観光による消費が様々な産業の生産を誘発 することで、企業の利潤、ひいては個人の所得 形成へ大きな効果をもたらします。それら付加 価値波及効果(GDP)は、一次波及効果として 699億円、二次波及効果として115億円、合わ せて814億円と推計されます。

●雇用波及効果

各産業の生産が誘発されることで、雇用創 出への効果をもたらします。それら雇用波及効 果は、一次波及効果として14,579人、二次波 及効果として1,387人、合わせて15,966人と 推計されます。

●観光消費から波及する経済効果のイメージ

●函館市における観光の経済波及効果(平成24年度)

観 光 消 費 額

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